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10秒3が生まれるまで

今朝に新聞(新報)を読む。20日、ハンガリーのブダペストで行われた世界陸上選手権で、サニブラウン選手が100メールで10秒4を出し6位となり、1932年ロサンゼルスオリンピックの吉岡隆徳(たかよし)と並んだ、と写真入りで載っている。タイムは91年前の吉岡に1秒及ばない。

吉岡隆徳のことが浮かんだ。1950年、73年前のこと、6年生の国語の本に「10秒3が生まれるまで」という文章があった。内容は忘れたがタイトルは今も覚えている。

吉岡さんは1932年のロサンゼルスオリンピックで100m10秒3を出し世界タイ記録を作った。日本を世界に輝かした短距離選手である。島根県の出身で、1909年生れ(114年前)、1984年に74歳で亡くなった。

少年のころ聞いた「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳の名が懐かしい。「カラスガ鳴かない日はあっても吉岡の走らない日はなかった」(逸話)