エネルギッシュな高齢者を目ざす

本紙（3月6日付社会）に第21回あやはし海中ロードレース大会を走った山城清衛さんと安村ヨシツさんのツーショットが載っている。山城清衛さん98歳、安村ヨシさん93歳。２人とも3.8㎞コースを完走した。年齢を振り払い、若さみなぎる山城さんの逞しい顔立ち、安村さんの気品ある笑顔に見惚れた。これこそ100歳の理想の容貌だと。

二人の3.8㎞の記録を事務局に訊ねてみたら、山城さんが49分30秒、安村さんが43分43秒とのこと。山城さんは1㎞13分、安村さんは12分のペースである。80歳を超すと1㌔歩くのもキツという人が多いのにその若さに脱帽する。

二人は男女の大会最高齢者として表彰された。４年前の大会でも２人揃って高齢者ランナーの表彰を受けた。山城さん3月の10日で99歳の誕生日を迎えるという。９０世間では80歳を過ぎると「日の弱（ようい）い」という言葉があるが、山城さんはこの常識を覆してくれた。90歳過ぎても鍛えると筋肉も体力も衰えないのだ。

年を重ねても委縮せず山城さんや安村さんのようなエネルギュッな高齢者を目ざしたいものだ。