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貧困からの脱出

貧困からの脱出(130日)

 

今朝の琉球新報の一面トップは「プロになれた。恩返し」。オリックスの宮城大弥投手とお父さんが野球基金を創るというニュースだ。県内の野球少年少女が経済的理由で夢を諦めないよう支援するという。

 

宮城投手は、プロ2年目でオリックスのセカンドエース。リーグ優勝の勝利投手、新人王、WBCの代表選手にも選ばれている。日本プロ野球を代表する投手だ。171㎝、宜野湾市の志摩市小、嘉数中、興南高校を経てプロになった。

 

幼少のころは両親と妹の4人暮らしで貧しい家庭で育った。具のないカレーが10日続くこともあった。周囲から貧乏人とばかにされた。今では年俸8,000万円の高所得者だ。

 

今、沖縄では子どもの貧困をどう解決するかで問題になっている。背景には、①家庭が貧乏(所得が少ない)だと子どもの学力も低い、②親が貧乏だと子も将来貧乏になる。この空疎な言葉を信じて県、教育者、一般市民が対策に躍起になっている。

 

私は貧乏の家庭から育つ子は大人になっても貧乏なる」という「貧困の連鎖」の考え方を容認しない。現実に反している。その一例が宮城大弥投手だ。

 

 

沖縄県民に言いたい。元早稲田大学総長大浜信泉先生の遺訓を忘れてはいけない。「人の一生はどこで生れ育ったかで決まるものではない。いかに努力したかで決まるのである」