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「うちぐち」継承の理念の転換を

今朝4時に目が覚めて寝つけない。「しまことば」の復興のアイデアが脳内に浮かび眠気がしない。起き出してメモした。再度寝床に入って5時半まで寝た。

 

「しまくとば」は消滅する危機に瀕していると、2009年にUNSCOが発表した。沖縄中南部の言葉(うちなぐち)、北部の言葉(国頭語)、宮古語(宮古言葉)、八重山語(八重山言葉)、与那国語(与那国言葉)が世界の絶滅危険語に指定された。

 

指摘されるまでもない。話す人が少なくなればその言葉は滅びる。当然のこと。しまくとばを話すネイティブな高齢者は減り続け継承する青少年は増えない。よって、沖縄の「しまくとば」(言語)は消滅へと進む。単純な理屈でも分かる。

 

県初めしまくとばを普及推進する団体が声を大にしても叫んでも流れは変わらない。「“うちなーぐち”は知らなくても困らない」「必要性を感じない」これが、若い層に「しまくとば」が普及しない理由だと思う。

 

指導者たち「しまくとば」は「ウチナーンチュの魂」「ウチナーンチのアイデンティティ」「沖縄文化の基層」、「言葉を失えば故郷を失う」と「うちなぐち」の普及継承の必要性(理念)を訴えているが今の若者には通じない。古い呪文にしか聞こえないでしょう。従来の価値観を土台しては「しまくば」の復興にはつながらない。

 

私は「しまくとば」の今の普及理念(必要性)を現代的な価値観に転換すべきだと考える。抽象的な精神的価値観から「しまくとば」を沖縄の文化資源の一つに位置付け、実利的価値観に転換するのだ。

 

沖縄の文化資源には資源として下記の5つの分野がある。いずれも沖縄の固有の文化としての価値を広め観光誘致の資源となっている。⑥目として「しまくとば」を追加するのである。

     料理

     舞踊

     組踊

     民謡

     空手

     しまくとば

 

今朝のアイデアのメモである。アイデァを一つの作品に仕上げるのは、初心者が富士山に登ろうとするようなものだが挑戦してみた。